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市民活動情報誌『Volo(ウォロ)』2004年12月号(通巻401号) 目次に戻る
市民活動のコピー力&デザイン力

「伝えたい!」
強い思いを持っているにもかかわらず
「NPOって、何やっているのか分からん」
「ボランティアって、何が楽しいのやろう?」

情報の発信者と受け手に大きなギャップがある、と感じている人も多いはず。

コピーとは?  よいデザインって?
「広告」効果はどうやって計る?

今月は、コピーやデザインの持つ力を もっと信じてみたくなる そんな特集をお届けします。


伝わる広報 伝える力
加藤哲夫(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター代表理事)
 
■加藤哲夫プロフィール
特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター代表理事・常務理事、日本NPOセンター理事、JCAFE理事、東北HIVコミュニケーションズ顧問、カタツムリ社代表等
著書:「加藤哲夫のブックニュース最前線」無明舎出版「市民の日本語」ひつじ書房「一夜でわかる!「NPO」のつくり方」主婦の友社 
共著:「市民プロデューサーが拓くNPO世紀」「行政職員のためのNPO読本」ぎょうせい 他

 市民活動におけるコピー及びデザインですが、中には「重要なのは内容だ!」と叫ぶ人もいるでしょう。けれど、大部分の人はもちろん重要だと思っているでしょうね。いくら内容が良くても、伝わらないのではなんにもなりません。でも、なのですよね。予算がない、時間がない、アイディアがない、の三無いづくしで、やっつけ仕事のチラシを今日も夜なべして作っているのですよ……トホホ。

 チラシやパンフレット、ホームページのコピーとデザインは、いわば団体の顔です。「せんだい・みやぎNPOセンター」では、設立時から、コピーやデザインにこだわってきました。理由は、コピーライター出身の事務局長はじめ、表現にこだわりを持つスタッフが多いからでしょうか。何より、よいコピーとデザインのチラシやパンフレットは、お渡しした相手の人から共感を持って迎えられますから。

 では、どのようなコピーやデザインが「よい」コピーやデザインなのでしょうか。そもそもコピーやデザインとは、何をするものなのでしょうか。

 私たちは、どうしても、商業広報物を見慣れていますから、よいコピー、よいデザインというと、たくさんのお金をかけて制作された広告を思い浮かべてしまいます。けれども、私たちのような貧乏なNPOでは、大企業のような広報費は使えません。限られた予算で最大の効果をねらうのがNPOの広報では大事です。そのためにコピーやデザインが必要なのです。そして、コピーやデザインは、何か特殊な個性的な芸術的なものではなくて、伝えたい情報をちゃんと間違いなく受け取ってもらうためにこそ必要なのです。

 しかし、コピーやデザイン以前に必要なこともあります。それは制作した広報物を誰にどのように届けるかということです。届ける相手は、四種類です。

 (1)理事、スタッフ、ボランティアなどの内部関係者
 (2)受益者、利用者などの(潜在的・顕在的)第一の顧客
 (3)支援者、協力者などの(潜在的・顕在的)第二の顧客
 (4)特定のターゲットに対する意識や行動の変容を求める社会的キャンペーン

 それぞれの特徴にあわせてメディアを選択し、コピーやデザインを考えることになります。そのポイントを列記します。

 

 対象が、(1)理事、スタッフ、ボランティアなどの内部関係者の場合、会報や事務局通信などをつくります。ところが会員向けというだけでは、その会員が受益者、利用者などの第一の顧客か、支援者、協力者などの第二の顧客か、それとも理事やスタッフやボランティアなどの活動の担い手を対象としているのか不明確なものが多いようです。そのあたりの明確化がないと、伝えたいことを整理すること(編集)ができません。その上で、読まれるニュースレターの秘訣です。本文が読者の視点に立っていることは言うまでもありませんが、団体の活動を伝える直球だけではなく、書き手の顔が見える連載コラムなどの変化球があるといいですね。実際、当センターの「事務局通信みんみん」では、「らくだのブクブク」という紅邑事務局長の書くコラムが好評です。

 (4)特定のターゲットに対する意識や行動の変容を求める社会的キャンペーンの場合ですが、これはよく行政が、市民一般に向かってキャンペーンをして失敗しています。たとえ多数の市民に呼びかけるものであっても、どのような特徴と気持ちをもった市民に、どのような行動の変化を呼びかけるのか、ということを明確にして表現する必要があります。私たちが関与した仙台のポイ捨てごみに関するキャンペーンでは、ポイ捨てしている人に向けた「ポイ捨てをやめろ」というポスターではなく、ポイ捨てをする人を見て嫌だなあと思っている多くの人に向けたポスターを制作しました。このようなキャンペーンをNPOがする場合、漠然とした呼びかけではお金をドブに捨てるようなものです。

 さて、本題の、(2)受益者、利用者などの(潜在的・顕在的)第一の顧客、(3)支援者、協力者などの(潜在的・顕在的)第二の顧客に対する広報を考えます。これらの広報に特徴的なのは、講座に来て欲しいなど、相手に何らかの具体的な行動を起こしてもらうことを目的としていることです(そうでないなら紙を無駄にしないことです)。


残念ながらインターネットではここまでです。
あと は本誌でみてください!



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Volo(ウォロ)は大阪ボランティア協会が発行する 市民活動総合情報誌であり、オピニオン誌です。
『月刊ボランティア』創刊1966年。『Volo(ウォロ)』と誌名を変更して2003年新創刊。一貫して「市民が主体的に関わることの大切さ」を伝えてきました。分野・セクターを越えた社会的課題に市民がいかに関わるかを独自のアプローチでタイムリーに発信しています。