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...No.142 ● 渡 哲也さん●
とにかく大切なのは 「続けていくこと」だと
思っています。
―石原プロ全面協力のもと、イベント「生きる――小児ガンの子どもたちとともに」(毎日新聞社主催)も今年で三回目を迎えますね。
そうですね。なんだかんだ言ってもう三回目になります。これまで「いかに小児ガンという病気を知ってもらうか」という思いを伝えたくて、ずっとやってきました。ガンという病気に対する誤解ってまだ多い。ガンは打ち負かすことのできない「敵」のように思われていたり、移るとか治らないといった偏見がまだあるんです。
よくこういう活動に取り組み始めたきっかけを聞かれます。「やはり渡さんがガンという病気をされたからですか?」というふうにね。確かに、ガンという病気と闘ったわけですが、それが今の小児ガン征圧のキャンペーンの直接的きっかけというほどドラマチックなものではないんです(笑)。どちらかというと、この歳になったから…って感覚のほうがきっかけに近い気がします。この歳になると人生ってどんなものかが見えてくるでしょ?そこから「自分ならこれならできるかな」っていう思いからやり始めたことなんです。
誰だって生まれてきた人生、イキイキと生きていきたいじゃないですか。小児ガンの子どもたち、まだまだ若い彼らはやりたいことがいっぱいあるわけですよ。若い異性への憧れもあったり、好奇心もあったり、友達と遊んで笑って何でもやりたい。そんななかで病気を背負って「なぜ僕だけ?」といった孤独と背中合わせになる。そんな彼らをただ元気づけたいだけでやっている取り組みなんですよ。年一回やっているイベントですが、若い彼らの成長が楽しみでね。一年ぶりに再会した彼らを見て、「あぁ、この子がこんなに大きくなっているな」って素直に感動してしまいます。
これだけのイベントをやろうと思うと、エネルギーはいりますよ、実際。私の場合、幸運なことに、石原プロというみんなの支えがあります。実際のところ、みんなの力があるからここまでできると思うし、私は単なるきっかけ作りにすぎません。そして、それだけの力が結集してできるイベントも一回限りではいけない、続けていくことが大事だと思います。一回一回の訴えかけがどんなに微力でも、それを続けていくことで大きく人を動かす原動力になるんじゃないでしょうか。
(みあ)
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●渡哲也さんプロフィール●
1941年生まれ。淡路出身。青山学院大学卒業後、1965年に日活映画「あばれ騎士道」でデビュー。1991年、49歳の時に直腸ガン手術を受ける。
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