Vマーク青 月刊ボランティア〜Internet Edition〜
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No.337 / 98年7・8月合併号
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No.337表紙

CONTENTS

論説
  V時評  学生にとっての活動の場
      −キャンパスに目を向けてみよう−
 
特集
  政治活動もボランティア!?
   −政治参加のあの手この手−
わたしたち(市民)には知る責任がある
市民が「市民派議員」を生む
 
ニュース
  ぱらぼらアンテナ トピックス&ニュース
慢 VO 
コラム
  ことば−歴史のなかのボランタリズム(第四回)
ボランティア・めでぃあちぇっく No.13 
 
エッセイ
  小言騒語 西村 秀俊  
私のボランティア初体験 中村 順子 
 
コラム
  現場は語る 近頃のボランティア受入事情
    −これから活動を探そうという人へ−
エッセイ
  私の本棚
「海外のNGO・NPO事情を知りたい時 読む本」
コラム
  行け行け!市民のウェブ工房
兵庫県立 人と自然の博物館
情報
  市民のためのインフォメーション
 
情報  大阪ボランティア協会・発
  協力感謝
インフメーション・スクエア
 
巻末インタビュー
  この人に 中丸 三千盾ウん
   
編集後記


...No.138  ● 中丸 三千盾ウん● 


 二十五歳ぐらいでイタリアに住みはじめ、みんなが当然のように老人や身体の不自由な人に席を譲るのを目にしました。日本では結構譲らない人が多い。それ以上に、それまでの私は自分や歌のことだけで精一杯で、友達もいない、家族のことすら考えられないような状態。どうして人のためにする気になれるのか不思議でした。

 ある日、イタリアの教会で歌ったところ、小学校低学年ぐらいの男の子が感動して母親に抱きつくように泣き始めたんです。とても驚きました。そして、自分の歌に感動してくれることが励みになりました。

 また、病床で私のCDを聴いて励みになったとか、心が癒されたというような手紙を、よくファンの方からいただきます。そういうのを読んでいて、私も人のために歌いたいと思うようになったんです。プロ歌手として生きていくためには、嫌な仕事も引き受け、強気で前へ前へとキャリアを重ねていかなければいけない時期もありました。マスコミにも気の強い女のように書かれました。でも、今は選べるようにもなったし、選んでいかないといけない。歌うことが苦しい時期もありましたが、今は楽しい。助けてくれたのは人でした。「あなたの歌が平和と安らぎを与えてくれた」と言われたら、くよくよしてはいられない。私にボランティアをしてくれた人たちのためにも、今度は私が励ましたい。

 これまではプロとして完璧でないと人前では歌えないと思ってきましたが、今はたとえ調子が悪くてもその日の自分をそのままお客さんに伝えたいんです。「いい演奏をして有名になる」ことには興味がありません。私の歌で幸せになったという人が一人でもいてくれたらいいんです。

 今、オペラの活動は休養しています。歌手としてやりたいことはまだまだあるけれど、その前にやっておかないといけないことがあるから。年五〜六本のオペラをやり、約六十本のコンサートをこなしていてはできなかった。今、とてもハッピーです。ボランティアもその一つ。こうした活動を通じて出会う人たち一人一人の幸せな顔の思い出は、明日の舞台で生かせると思ういます。

一九九四年十一月、フランスでチャリティコンサートに出演しましたが、日本の企業は全然協力してくれなかったです。日本は経済的には発展したかもしれませんが、まだ人間として何か欠けていると強く思いました。

 また、その時、故ダイアナさんとも話し、二十一世紀の子どもたちのために何かしたいと思っています。五月に初めてボランティアで小児がんなどで闘病中の子どもたちの前で歌い、さわやかで忘れられない思い出になりました。今後も各地の病院を回るつもり。日本だけでなく、欧米でも何かできないかと考えています。声の出る限り歌っていきたいです。

(峰)

●中丸 三千盾ウんプロフィール●

桐朋学園大声楽科卒、研究科終了。90年マリア・カラス国際声楽コンクールに優勝し、ミラノ・スカラ座デビュー。CD10枚の他、著書に「マリカ・カラスコンクール」がある。ニューヨーク在住。



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社会福祉法人 大阪ボランティア協会