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...No.137
● 原田 伸郎 さん● 阪神大震災の時に宝塚市の清荒神駅の市場で、豚汁の炊き出しのボランティアをしました。関西テレビの「ふるさとZIP探偵団」という番組の出演者、スタッフ約十人でやったんです。当時、水は出ていたんですが、まだ火がなくて、友人のつてで大きなコンロと鍋を借りて来て、料理が上手な佐藤蛾次郎さんを中心に動きました。電車に乗って銭湯に行って来た人たちが寄っていかれるんですが、寒いし、電気がなくて暗い中、肩を落として戻ってくる。だから、熱い豚汁にフウフウ言いながら、「温まったわ」と喜んでもらえました。最初は「やってあげてる」という感じもあったけど、違いますね。何か教えてもらうというか、人との出会いからいろんなものをもらった気がします。日本はまだボランティアが偽善者と捉えられやすいけど、僕はボランティアをする人は素直にすごいなと思います。必ず何か返ってくるものがあると、わかってるんでしょうね。何かをいただくというか。
僕はスタジオよりロケに行くことが多い。じっとしてるのが嫌だし、いろんな人と話すのが基本的に好きなんですね。たとえばZIPは番組放送十年目ですが、百五十ヵ所はロケに行きました。その先々でいろんな人に出会います。田舎に行けば行くほど、自然がいっぱいだし、人の心も豊かになります。街は人間が合理的であったり、打算的であったり、価値観が違うのかなという気がします。自然と人の心はイコールなんでしょうね。空気とか水が本当に大事と思うようになりました。僕、肩こりがひどいんですが、田舎に行くとマッサージしてもらうわけではないのに、すうと力が抜けて体がほぐれるんです。不思議ですね。
そういうこともあり、今、丹波・兵庫県今田町に住む計画を進めています。ここもZIPで行き、すごい気に入ったんですが、大阪からも神戸からも一時間半ぐらいで行けるのに、自然がそのまま残っているし、何より人柄がいいんです。水道はないけど、井戸があって、いい水脈もあります。立杭焼の陶芸作家や、家具やガラス工芸の作家ら芸術家も多い。以前から趣味で陶芸教室に行ってるんですが、何か共通した引かれるものがあるのかな。完全に住むというわけには行かないでしょうが、どんな家にするか考えるのが最近の楽しみです。家族は住むのは嫌なんて言うてるけど、きっと離れられなくなるんじゃないかな。
今の日本は小さい子にしても常に競争してるでしょ。受験勉強づけの学歴社会は壊さないとダメ。友達も敵みたいな社会で、みんながナイフを持ったりするし、学校も面白くないのかな。ボランティアをしたり、自然の中で過ごしたりすることで、日本がお金第一の経済大国じゃなく、もっと文化・芸術大国になればいいなと思います。
(峰)
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●原田 伸郎さんプロフィール●
大学の先輩である清水国明さんと「あのねのね」を結成。‘73年、「赤とんぼの唄」でデビュー、日本有線放送大衆賞を受賞した。以後テレビ、ラジオの司会、DJなどで活躍している。 |
社会福祉法人
大阪ボランティア協会