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市民活動情報誌『月刊ボランティア』1997年3月号(通巻323号) 目次に戻る
専門家は地域のコーディネーター
ノンフィクション作家
向井 承子 さん
No.125
●向井 承子 さん・プロフィール●
1939年東京生まれ。北海道大学法学部卒業。ノンフィクション作家。著書に「小児病棟の子どもたち」老親の介護体験を記した「老親とともに生きる」「看護婦の現場から」などがある。

  72年から94年までの22年間、北海道にいた実父と実母を東京に引き取っての介護をやりました。今は福祉を何とかしなくては・・・という風が吹いている時ですから、そこに家族がどう参加するか。当事者にはものを言わなければならない義務があります。介護の最後の2年間はありとあらゆる施策・サービスを使い、ネットワークを駆使しました。20年間ねたきりだった母を起こすために私は介護者とコーディネーターを両方やったので、心身ともに疲れ果てました。30件電話して、29件断わられて最後にやっとつながった1件を必死に手繰って、ネットワークを作っていくんです。

 地域の悲鳴って「情報」なんです。保健・医療・福祉に関わる方々はこの情報をいかにうけとめて発信していくかというところに、地域の専門家としての感性を発揮してほしいですね。みんながコーディネーターだという意識を持っていただきたいと思います。「仕事」という枠内の発想ではできないことがたくさんありますから、それぞれが研究家として、ボランティアとして地域でもっとやってほしい。「仕事」を終われば、皆地域の住民ですもの。

(猫)
*大阪府コミュニティ・ケア研究会
 発会記念シンポジウム 基調講演より

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Volo(ウォロ)は大阪ボランティア協会が発行する 市民活動総合情報誌であり、オピニオン誌です。
『月刊ボランティア』創刊1966年。『Volo(ウォロ)』と誌名を変更して2003年新創刊。一貫して「市民が主体的に関わることの大切さ」を伝えてきました。分野・セクターを越えた社会的課題に市民がいかに関わるかを独自のアプローチでタイムリーに発信しています。