Vマーク青 月刊ボランティア〜Internet Edition〜
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No.320 / 96年11月号
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No.320表紙
CONTENTS

《特集》 ビッグ・イベントにおけるボランティア
       "無償" が落とし穴
       実はボランティアには "コスト" がかかる

《ニュース》 NPOにおける
 パソコン利用状況の現状調査報告
《ニュース》 ・「日本NPOセンター」創設へ
  関西でも続々、支援機関が誕生
・首都圏で情報誌創刊相次ぐ
《ニュース》 被災地より情報発信
 −聖公会長田センター
《30周年記念連載》 その時、ボランティアがいた
《コラム》 小言雑言 & 《切り抜き帳》
《ニュース》 裁判にも市民の参加を
 京都で模擬陪審裁判
《情報》 市民のためのインフォメーション
《コラム》 Vむだちしき & 《読者通信》
《論説》 パートナーシップで築く
 「豊かな高齢社会」
《コラム》 コーディネーター日記 & 《ニュース》



...No.122 作家 柳田 邦男 さん

 (亡くなった次男の腎移植を決め、同意書にサインをすませた)その時に、移植コーディネーターが「ついでにすい臓の移植もお願いできますか?」と言われたんです。そしたら長男が、こう言ったんです。「ちょっと待ってください。あの、そこに臓器があるから「ついでに」使わせてくれ、というような言い方はやめてほしい」と。

 この移植医療というのは何かというと、困っている、苦しんでいる患者さんがいて、それを治療するためにお医者さんは専門的な技術を提供している。一方で、死んでいく人がいる。そして、こちらにいる病人の医療に、死んでいく人が何か役立たないかと、臓器を提供するというかたちで参加する。臓器提供者というのは、他の誰かを救うための医療こ参加する人である。そこには1対1の関係があるわけです。

 それに対してお医者さんというのは、そこに臓器があるから持ってこようという考えではなくて、その提供する人の主体的な医療への参加、あるいは救命への参加(の意志)というものをしっかりと受け止めて、それを専門家として、技術を持っている人としてお手伝いするという、そういう関係にあるんではないかと思います。

 そのことはとても大事なことで、救命センターの担当の外科医は、それを本当に真正面から受け止めてくださって、「目からウロコが落ちる思いがしました。確かにおっしゃるとおりです」と言ってくださったんです。

(枕流)
9月29日 ささえあい医療人権センターCOML主催のフォーラムで

やなぎだ・くにお
1936年、栃木県生まれ。NHK記者を経てノンフィクション作家に。現代人の生と死をテーマに、「マッハの恐怖」「空白の天気図」「ガン回廊の朝」「「死の医学」への日記」などの作品が有る。1994年2年間、厚生省の「インフォームドコンセントの在り方に関する研究会」の座長を努めた。

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社会福祉法人 大阪ボランティア協会