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2005年1月
オーストラリアの友人で同僚のアンディー・フライアーがその1月のホットトピックスのなかで今回の津波災害を取り上げています。これは必見の記事で、将来のことはまさに誰にも予測がつかない、ただ何が起ころうとそこでボランティアは活躍するだろうと、あらためて思い知らせてくれます。
年始にあたって注視すること
スーザン・J・エリス

この新しい2005年に、私たちの活動分野では何が浸透するでしょうか?例のごとく、私の水晶球は他の人のものに比べて必ずしも正確ではないので、実際に予測をするとなると尻込みしています。しかし、あえてそこに将来を窺って、私がこれから数ヶ月用心深く見守ろうとしているもの、すなわち私の目から見てトレンドになりそうなものをみなさんと共有したいのです。これから挙げる事柄は、重要な順にはなっていません。でも、おそらく大きな関心ごとになるであろうことや、また、例の地球の裏側に影響を与えるチョウの羽ばたきのように、小さな兆候が思いがけず重要になっていったりするものも含まれています。

ボランティア・バケーション

ずっと以前からあった考え方ですが、昨年は「ボランティア・バケーション」の概念について、新しい話が以前にも増して登場するようになりました。これはある意味で単発ボランティアの論理展開に即したもののようですし、余暇の時間の画期的な使い方を探している独身者が世代を問わず増加し続けているという現実と相まったものです。

私は一日千秋の思いで、「ボランティアリング」という実録もののテレビ番組が放映されるのを待ち受けています(冗談ではないですよ!)。冒険的なボランティアたちが、ペルーのクスコを旅して、聴覚障害のある孤児のためのケアや生きるすべを教えることを目的に、自らの時間や相当のエネルギーを提供するというもので、その小さなグループのチャレンジや成功、失敗を記録するという、自称、感動的なテレビ番組シリーズです。番組が扱っているのは、この地球上で困っている市民を支援することによって自分の人生の意味を取り戻そうとするごく普通の人々です。もし私の言うことが信じられないなら、次のウェブサイトをご覧ください。http://www.globeaware.org/images/Voluntouring.pdf

それから、"Voluntour"(http://www.volunteertourism.com)と"VolunTours"(http://www.voluntours.org)というとても似通った名前を持つ二つの新しい団体があります。前者は"目的を持った旅"を提供し、後者は、非営利組織やサービスラーニングプログラムと協働するために野心的に旅行業者〔添乗員、企画者、コンベンションビューロー関係者(会議や展示会等の誘致を推進する機関)〕を集めています。"Voluntourism"(ボランツーリズム)の最大のフォーラムが、2月2日ワシントンD.C.で予定されています(http://www.voluntours.org/2005forum.html)。

コミュニティサービスを課することへのバックラッシュ

検索エンジン"Google Alerts"(「グーグル アラート」)を利用して、私は「コミュニティ・サービス」ということばを含むウェブ上への投稿記事(オンライン式の新聞を含めて)を追っています。滑稽な(意気消沈させる)のは、このことばが出ているニュース記事の取り合わせです。よくある「長年のボランティア活動にコミュニティ・サービス賞」のようなものの他に、最近のいくつかの見出しの例として次のようなものがあります。

  複婚者(ポリガミスト)にコミュニティ・サービスの判決
  (パリの)飲酒運転のタクシードライバー コミュニティへの奉仕を課せられる
  犬殺しに罰としてコミュニティ・サービス

なぜ人々は私たちがしていることを理解しないのでしょうか。一般の人達は、コミュニティサービスがこのような形で適用されることを思い出すことが余りにも多いので、それを刑罰、それもお手ごろな刑罰だと見なします。

さらに深刻なことに私のアンテナは、ゆっくりした変化を感じ取っています。それは、卒業に必要な単位としての学生のサービスの意義や、代替刑のようなプログラムの運営コストについての考え方についてです。何が広がり始めているかといういくつかの事例は、こちらをクリックして読んでください(http://energizeinc.com/hot/2005/jan05app.html)。課題のいくつかをあげてみます。

  • 卒業要件のコミュニティサービスを心底嫌っている保護者たち。多くはそれを教育的価値があまりないのに多大な時間を必要とするものと捉えている。
  • 多くの学校制度が、本来の概念を骨抜きにして「学校へのサービス」を「コミュニティ・サービス」として取り込んでいる。その結果、学生自治体、課題クラブ活動、その他学生にしか関わりのない活動が要件を満たすものとして受け入れられている。
  • 非営利組織が学生に限られた(面白くもない)役割しか与えず、また、いまだに法廷の委託を受けて送られてくる人や公的扶助の一環として配置される人に協力することを拒んでいる。
  • 罰としてサービスを行う人あるいはそのサービスを課す行政部門から料金を徴収して、それにかかわる管理費用を補填しようとする企て。
  • 現金を慈善団体に寄付することでコミュニティ・サービスの労務を「お金を払って免れる」という選択を違反者に与えること。

先週ビル・マーレイ(Bill Murray)の奇想天外の新作映画「ライフ・アクアティック (2004). (THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU)」をみました。海洋学者がわずかな資金で探索にいくことになったため、無償の労働者として学生インターンを募ります。彼は学生たちを「ヘイ、インターン」と名前で呼ばす、ライバルから機具を盗んでくることなどをいいつけます。海賊に襲撃されたため(コメディーなのです)、インターンたちは辞めたいと思います。彼は承諾しますが、別れの挨拶では「辞めるとは、君たちインターンにはがっかりしたよ。今回単位はあげないぞ。落第点を出すことはしないが、成績決定延期ということにするつもりだ。」

大衆メディアでインターンシップを揶揄するのは好ましい兆候ではありません。

新しい語彙

ロンドンにいる同僚が、Charles Leadbeater とPaul Miller著「The Pro-Am Revolution(プロアマ革命):インシュージアスト(熱心な人々)はいかに我々の経済と社会を変えるのか」 (Demos, UK, 70ページ、PDF、2004年)と題した新しい出版物を送ってきました。無料でダウンロードできますhttp://www.demos.co.uk/catalogue/proameconomy/。スポーツ界においてはプロの選手とアマチュアが競技し連携しているわけですが、この英国人の著者たちは、このスポーツにおけるプロアマに対する考え方を取り上げています。そして、彼らが社会的改善への「今までとちがった」やり方と呼ぶものにまで広げて論じています。幅広い有給の専門家に協力する優れた専門的知識と時間を持った「インシュージアスト」がこれまで以上に増えることを彼らは期待しているのです。本の中では「ボランティア活動」ということばを広く捉えて使っていますが、プロアマの取り組みを彼らは明らかに何か革新的なものとして伝えたいのです。また、そのようにして彼らがもっと多くの人々やビジネスに携わる人々を呼び込む可能性はあります。

将来ボランティアをする人 ―ここでは若者を対象にしていますが― の関心を掴む働きかけが他にも英国であります。YouthNetの"Attract-o-Meter" (http://www.attract-o-meter.com/)は、簡潔な質問形式で実際にありそうだけれどたわいない質問をし、ボランティアをするならばその人は異性にとってより魅力的であると結んでいます。そして、そこからボランティア登録のdoit.org.ukのページにリンクしています。

未解決の問題

ついに2005年が始まりましたが、多くの未解決の難問があります。そのすべてはボランティアリズムに関してインパクトを持つ可能性があります。ここでそれらをあげてみますが、それに対するあなたのご意見をご投稿ください。

第2期目に入ったブッシュ政権はどのような影響を与えるでしょうか?ボランティア活動の重要性が、そしてその必要性が、幾分か増すことになるのでしょうか?信仰に基づいた活動はこれまでとは異なったものとして浮上してくるのでしょうか?イランに駐留している米国の軍隊の装備が不足していることが明らかになったことで、防護服といったような物資を送り込む民間の資金調達プログラムがもっと推進されるのでしょうか?

  • 国を分裂させた大統領選挙は、ベテラン、新規募集を問わず、ありとあらゆる政治的信念を抱いた多くのボランティアたちの精根を使い果たしてしまいました。燃え尽き症候群の後遺症はどのようなものなのでしょうか?(そして、今年英国でも同じことが起こることになるでしょう)。
  • ボランティアプログラム・マネージャが非営利組織の成功には肝要であると結論づけているUSPの調査研究を受けて、具体的に何かが起こるのでしょうか?アメリコアは、若者たちにボランティアコーディネーションをする訓練をするのでしょうか?資金提供者は、ボランティアマネージャに助成金を提供するのでしょうか?学術研究機関が、真剣に研究分野としてボランティアマネジメントを取り入れることになるのでしょうか?
  • 英国でのボランティア年2005年は何をもたらすのでしょうか?

さて、メガネを拭き、目を光らせておいたほうがいいようです。いつものことながら、新年は可能性に富んだものです。が、唯一確実な予測は、行動があるところにはボランティアがいるだろうということです。

さて、今年あなたはどのようなことに注目されますか?

将来のできごとやボランティア活動についてあなたが抱えている未解決の問題はどのようなものですか?

原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2005/jan05.htmlをご覧ください