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2004年7月
ボランティアに時間貢献だけでなく寄付も依頼すべきか?
スーザン・J・エリス
非営利組織はどこもボランティアたちの時間と能力を必要としていますが、個人そして企業から財政的な支援も得ようとしています。しかし、多くの場合「二重取り」になるとの気持ちから、資金調達担当職員がボランティアたちにお金の寄付のお願いをするのにしり込みしていることは驚きです。ボランティアをしていない人たちより、ボランティアをしている人たちのほうがお金を寄付していることが明らかになった調査があります。にもかかわらず、ボランティアたちに寄付の依頼をためらっていては、資金調達部門とボランティアを活用しようとする部門が、いつまでも全く別の領域で動きつづけることになります。

ボランティアと寄付をする人とは、そもそも異なる類の人々だと多くの人たちは決めてかかっています。よくあるのが、ボランティアはお金をあまり持っていないというものです。これはいうまでもなく、現場で活動しているボランティアたちがそうだと思われているのであって、ガラ・ディナー(訳者注:ここでは慈善晩餐会)を計画したりするようなことに携わっている人たちは、反対に裕福で、頼まれれば寄付をするだろうと思われています。憶測はすべてやめましょう。 27年間ボランティアのシフトを黙々とこなしてきた16匹の猫を飼っているおばあさんが亡くなって、400万ドルをその団体に遺したといったことが起こるとやたらとニュースで取り上げられてきました。たとえ、このような夢物語が実際にあることは稀だとしても、誰がお金を持っているのか、誰がお金を持っていないのか誰にもわかりません。つまり、あなた方の団体の主義,主張に誰がお金を寄付しようと思っているのか、思っていないのか誰にもわかりません。

忠実な支持者であるボランティアにお金の寄付までもお願いするのは「そもそも正しいと思えない」ということに話を戻しましょう。団体はボランティアに寄付をする機会を設けてもよい、そしてそうすべきだろうというのが、正解なのでしょう。しかし、積極的に関わっていない人々に寄付をお願いするのとは、明らかに異なる方法で寄付の機会を設ける必要はあるでしょう。ボランティアこそ、寄付をする見込みのある人だという認識から始めることがキーとなります。この重要な事実を心得ることが、真の認知(リコグニション、感謝)なのです。ボランティアの活動を認められていないと思わせるような、誰にでも送るのと同じような内容のメールをボランティアが受け取るようなことがあってはなりません。

次のような呼びかけをしてみませんか:
私たちは、あなたがこの一年ボランティアとして分かち合ってくださった時間と能力に大変感謝しています。ありがとうございます。

ボランティアとしてのあなたの貢献は、多くの面で大変価値があるものです。私たちが行なうべき活動に私たちの資金を費やすことができ、さらに活動していくことができているのも、ボランティアのあなたのおかげです。また、時間ばかりではなく、様々な費用を個人的に負担くださっていることも承知しております。けれども私たちの活動をよく理解してくださっているからこそ、私たちのミッションを遂行するためには、あなたの参加だけでなく寄付も必要としていることがわかっていただけると思います。

活動に参加していない人々に寄付のお願いしておいて、これまでボランティアとして支援してくださったあなたに、その方法に加えて小切手で寄付をする気になるかどうかを決めていただく機会を与えないという法があるでしょうか。

勿論、寄付は義務ではありません。あなたご自身の選択です。
然るべく行なうことで、寄付のお願いは感謝の気持ちになり得るし、そうでないといけません。このような寄付のお願いは、年に1度送付し、催促はしないとすべきでしょう。重要なことは、ボランティアたちを寄付者に加えること、そして小切手を切ることを気持ちとして強いないようにすることです。

その他の可能性:
しかしながら、考えてみれば毎年恒例あるいは特別キャンペーンの一環としてボランティアに特別な手紙を書くだけでは、あまりにも限定されているかもしれません。ボランティアが活動資金を補ってくれるようなユニークな方法を考えてみませんか。たとえば:
  • 「こんなものがほしいリスト」を、ボランティアたちに常に知らせるようにします。ボランティアたちが定期的に見る掲示板に貼ってある(最新の)リストがあれば、年中あなたがたの団体に気をつける素地を作ることになるでしょう。ボランティア自身、あるいは彼らの友だちの輪、家族、同僚が、あなた方が欲しいと思っているようないらなくなった家具、余分なコンピュータ用プリンター、あるいは電球をみつけてくれるかも知れません。こういったものの多くは、あまりにもささやかなものなので、「キャンペーン」をしてまで見つけるほどのものではありませんが、年間を通じてその都度団体が欲しいと思っているものを探しだすことに意欲を燃やすボランティアはいるものです。

  • ボランティアたち自身が保管し、自分たちの思うように使えるような資金のための小規模な寄付集めの催しを、相互で設定したガイドラインの範囲内で、ボランティアたちに実施してもらいましょう。たとえば、彼らは、身の回り品、卒業記念、あるいは顧客(クライエント)へのお薦めの本などを買う資金があればと思っているかもしれません。このような出費は、ボランティア代表協議会で承認するようにします。

  • ボランティアバンクウェット(食事会)であまり意味のないギフトを贈る替わりに、その費用でボランティアの名前で団体に何かしてもらうようにしましょう。いくらお金がかかるものなのかをボランティアたちに知ってもらい、彼ら自身に何を買いたいのか、何をしたいのかを決めてもらいましょう。部屋の修理や庭の植物を植え替えてもらうなど目に見えるものならば、「2004年ボランティアたちの功労による」と書いたプレートを作ります。スペースがあれば、(たとえ字の大きさが小さくなるとしても)関わったすべての人の名前を入れましょう。
逆のアプローチも重要
ボランティアたちに寄付を呼びかけるようになったとして、一方でボランティアに参加する誘いを寄付している人に持ちかけることはめったにないというのはおかしな話です。資金調達キャンペーンを通じて私たちが知ることになる人々は、小切手を切るという役回りばかりを決まって与えられているのであって、活動する人たちにはならないのです。おかしくありませんか?

最近の調査研究で、いつも寄付する人たちも長期にわたると団体に興味をなくす可能性があるが、ボランティアをする機会があれば、再び運動に関わることになることが明らかになりました。興味深いのは、そのような人々がボランティアを実際にする、しないに関わらず、ボランティア募集の誘いをすることが重要だということです。寄付をしてもらっている人に活動に関わってもらうように直接お願いするは、いくつかのことに役立ちます。すなわち、団体は、その人が小切手を切るためにペンを持つだけだとは考えていないと伝えられます。その人に団体が予算を賢明に運用していることを理解してもらう機会になります。団体が、もっと多くのスキルや能力を手に入れるきっかけとなります。

寄付をしてもらっている人とボランティア活動について話をする様々な機会があります。

  • 寄付にお礼を述べるときに、寄付者自身が希望する、あるいは家族や友人たちと共有できる情報としてボランティア活動についてのメッセージも同封しておきましょう。彼らがあなたの団体の運動について関心があるのであれば、彼らと親しい人たちも同様に関心があるかもしれません。

  • ボランティア活動の機会について年間を通じて寄付をしてもらっている人には知らせるようにしましょう。特別なイベントや短期の取組みに、あるいは技術アドバイザーとして(職業などの資金寄付者についての基本情報があれば役にたつでしょう)、彼らが参加できる方法があるときは特にそうです。

  • 長期間にわたって寄付をしてもらっている人には、手紙あるいは電話で個人的にアピールをし、長期にわたる貢献の大きさに感謝しているし、だからこそあなたの団体が金銭のみならず彼らのスキルにも興味があることを確実に知ってもらいたいのだということを伝えましょう。

最後に、チャンスを逃さないようにしましょう。たとえば、特別なイベントで8名分のテーブルの食事券を企業に買ってもらった場合、このイベントに参加するその企業の従業員たちは、個人ではお金を払っていないことに注意しておきましょう。最新のボランティアのニーズや、彼ら自身の寄付のための封筒なども同封して、あなたの団体についての情報を用意してみてはどうでしょうか。

あなたは、ボランティアに寄付をしてもらう、あるいは寄付をしてもらっている人に時間を割いてもらうためにアプローチした経験がありますか?

あなたご自身はこの種のアピールの受け手になったことがありますか?その時にどのように対処しましたか?
原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2004/04jul.htmlをご覧ください