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2003年11月
他の専門職の人々にもボランティアへの理解を:
専門教育から着手
スーザン・J・エリス

ボランティアと有給職員間の微妙な関係対処のトレーニングは、言うまでもなくこの分野で国際的にトレーニングを実施している私たちが最も要望しているトピックスです。背景や提供している活動のタイプに関わらず、どこの国であろうと、あらゆるレベルにおいて、有給職員とボランティア間でいい関係を築いていくことや協力関係を作り上げていくことは、普遍的な関心です。

何故この問題かというと、大学のカリキュラムや、専門的な協議会といった継続教育の機会においても、ほぼすべての職業の公的教育ではボランティア活動のテーマは見当たらないからです。幾つかの例をあげてみました。

  • 病院、ナーシングホーム、ホスピス、クリニックは、最も伝統的なボランティア活動の場所ですが、看護学校の学生、理学療法士や作業指導者となるべく学んでいる人々が、ボランティアといかに協働するかについての知識を受けることはありません。
  • 教員には, 教室や授業に保護者や地域のボランティアを歓迎し、PTAで一翼を担い、そしてコミュニティサービスの真価を教えていくことが求められています。しかし、ボランティアのスーパービジョンについてのコースのある教育学部は、一体何校あるでしょうか。成人向け基礎教育や学校管理を学んでいる人々にも、同様のことが言えます。
  • ソーシャルワーカーは、プロの訓練を受けていない非専門家としてのボランティアに久しく最も抵抗を示している人たちです。彼らの仕事は、1800年代後期に無償の「親切な訪問者」として始まり、初期のルートから脱却して訓練した専門家として認められるために戦ったと、ソーシャルワーカーは教えられています。が、問題は、100年の年月が経過しているにもかかわらず、ほとんどの社会福祉のコースでボランティアについての教材は書き換えられていないことです。あるいは、管理者としての進路を目指し勉強している人たちは、コミュニティの組織化やボランティア活動のついては教えられるかもしれませんが、実際に社会福祉に従事している人たちには教えられていません。
  • (信心深い)神学生は、人々に集会への参加やサービスを生涯勧めていくことになる立場にもかかわらず、聖職者になる前にボランティアとの協働について学ぶ機会がありません。これでは、ボランティアマネジメントの「神の思し召しのまま」方式(自分は祈りを求め、道徳的な生活を送り、そしてボランティアたちが具体化する)ではありませんか。
もし、これら4つの専門職の人々が、ボランティアのことを理解しないまま学校を卒業するとするならば、パークレンジャー、保護監察官、学芸員、環境問題研究家、劇場管理者、スポーツのコーチ、司書等々も含め、十分知識を持たない人々が、(依頼されることはあっても)ボランティアたちとともに活動することはないであろうと想像できます。

専門の教科カリキュラムの中でボランティアに関する議論をしないということは、私たちの同僚の多くが、ボランティアと上手く協力しあうための心構えをしていないことと同じです。しかし、議論のテーマがないということは、ボランティアについて何も言及することがない、あるいはボランティアが気にしないいずれの場合であっても、油断のならない状況であることを伝えることになります。ボランティアプログラムマネジャがボランティアに対して抵抗感のある職員に出会ったときには、もう手遅れなのです。高学歴の同僚たちがボランティアを見ていないことによる影響に直面し、そして解消しなければなりません。

私たちにできることとは
好材料としては、この問題を専門教育の源に戻すことにより共同で対処することができるということです。次のところで関心を引きつけていかなければなりません:1)専門教育を実施している学校の学部 2)関連する専門的職業の会議プランナー 3)その他の専門的学会・協会。理想的には、この行動が調和して動き出し、評価され、そして資金が充てられるようになればと思っています。しかし、多くの直面する問題に立ち向かう取組みの積み重ねが恒久的な結果をもたらすと信念をもち、私たちは今小規模の取組みから影響を与えることから始めることはできます。では、どのようにしていくのか検討してみましょう。

大学の学部
浸透させていきましょう!  大学教授ひとり一人に当たっていきましょう。気がつくといつの間にか相当数になっていくでしょう。始めるにあたっての幾つかのアイディアをあげてみます。

もしあなたが、(私たちの多くがそうなのですが)他の職業からボランティアプログラムマネジャになったのであれば、今あなたが何をしているのか、そしてもし在学中にボランティアに関することを学ぶことができていたらとても役立ったのにと書いて、かつての教官たちに手紙を書いてみてはどうでしょうか。ボランティアプログラムマネジャの役割とボランティアとの協働の本質を説明して、授業でゲスト講師として話をすることを提案してみませんか。ボランティア活動の参考文献や(教員が利用している)ウェブサイトのリストを送ってみましょう。

(長年の経験から学んだ)ボランティアとの協働で卓越している他の専門職の人々を探してみましょう。そして、彼らにも出身大学の学部へ同様の手紙を書いてもらうようにお願いしてみましょう。

あなたの属するボランティアマネジャ協会で、ボランティアマネジメントの本を購入してもらい、地域にある学校の主要な学部に参考文献・ウェブサイトのリストを添えて、ギフトとして送ってみましょう。これらのいくつかの学部からあなたがたの集会で話をしてもらい、ボランティアの存在を見ていないという問題の討論に参加してもらいましょう。ボランティアマネジメントを、専門教育の教科としてすでにとりあげている教員には、賞を出してみましょう。

もっと大きな規模としては、興味を示している学部に、現在実施されているコースに組み入れることができるボランティアとの協働についての講座1つか2つ分の教科資料を、いくつかの全米グループで作成することができればすばらしいでしょう。

会議プランナー
すべての専門職には、世界規模の集まりから地区実施のワークショップに至るまで、独自の会議や継続学習イベントがあります。そこで、私たちはスピーカーとして依頼されるようにすべきです。そのイベントが大きければ大きいほど、実行委員会は会議の主議題とは別に、目新しく、特異な討議をより強く求めているでしょう。ボランティアとの協働に関する討議を実施すると申し出てください。これまでになかった程のチャンスではないでしょうか。

専門家の学会
世界のあらゆる専門職には学会や協会が組織されています。会員たちは、これらのネットワークで共有される情報には注目しているものです。ボランティアと協働していく重要性を、これらのグループの人々より支持あるいは認めてもらうようにしてみましょう。いくつかの可能性をあげてみましょう。
  • 学会のニュースレターやジャーナルに記事を書いてみましょう。特に福祉事業の現場におけるボランティアたちのことをとりあげているソーシャルワーカー向けの雑誌の記事なら、私たちがまさにターゲットにしている人々が読むことになります。
  • 学会の地方支部で話すことを申し出てみましょう。あるいは、支部と地域のDOVIA(注: Directors of Volunteer In Agencies非営利組織のボランティア指導者連絡会)の合同ミーティングを提案してみましょう。課題を話し合い、両者の総体的な見方に耳を傾けてみましょう。
  • すばらしいボランティアスーパービジョンを行っている人々に賞を設け、その人々が属している学会の集会でその賞を贈ることをお願いしてみましょう。その時に集まった人々に、何故その賞が重要であるのか説明するとともに、ボランティアマネジメントについての詳細や学習のための参考文献を載せた配布資料を渡すようにしましょう。

これらのアイディアは、どの様なレベルにあっても、またどの様な専門職であっても必要なことです。しかし、私たちは今すぐにもあらゆる方向から働きかけなければなりません。ひとり一人が個人的に、そしてボランティア活動のネットワークを通じて一翼を担うことはできます。上手くいったなら、まずボランティアに対する誤ったイメージを根付かないようにすることによりボランティアに対する反感・抵抗を一掃することができるかもしれません。地域のボランティアを参加させていく上で、私たちの支援を望んでいる心構えができていて、知識のある人々を探し出していくことは楽しいとは思いませんか?
あなたはどう思われますか? あなたの同僚たちがしていることは何かありますか?私たちにできることは他にあるでしょうか?

原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2003/03nov.htmlをご覧ください