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2003年10月
普遍的な基準 vs 独自の基準
スーザン・J・エリス
ボランティア参加について同じような記載から始まる質問を多く受けます。たとえば、「容認できるボランティアの減少率はどれぐらいですか?」といったものです。「状況によります」としか答えられません。

ボランティアの関わり方は、ボランティア自身の特性に関係する背景の周囲にある「もの」(あるいは、すべての人に影響を与えると思わせるもの)として減少を考えてみましょう。ボランティアのタイプのいくつかに共通点があるかもしれません。しかし、減少率が高いということは、その組織の中で何か問題が起こっているという反映かもしれません。この場合には、団体内での検討は役に立たないでしょう。

自らの組織内、部署ごとあるいは任務ごとの減少を調査することには意味があります。そのことにより、どの分野で再計画、再訓練、あるいはどのようなものを必要としているかを発掘する可能性がでてきます。しかし、次のことを明らかにしない限り、「減少」についての調査をすることはできません。

1. 覚悟できる最低の在籍率
2. 最初のインタビュー時の、ボランティアのボランティア活動見込み時間

要は、5年間活動してほしいと思っていたところ、ボランティアがそれより早く辞めてしまったとしたら、その問題は「減少」というよりは非現実的な期待といえます。あるいは、もしボランティアに当初の活動期間(たとえば1年)をお願いしていないのなら、ボランティアが6週間活動しようと思っているのか、6年間活動しようと思っているのか、どうして判断できるのでしょうか。

「ボランティアの基準とはどのようなものなのか教えて下さい」といった質問は、次から次へと来ます。メーリングリストにも、ボランティアマニュアルに何を入れるべきか?ボランティアのスクリーニング(適正審査)のインタビューで何を聞けばいいのか?標準的なボランティア満足度調査はあるのか?と、いった類の質問が多く投稿されています。ボランティアに関する質問を作成する時に、「従業員」という言葉に置き換えてみて、その質問を有給職員にしてみたらどうなるかと考えてみることが、有効的な検証になるのではないでしょうか。

ボランティアといっても、遭難救助とか書類照合とか、かなり幅広い活動をしています。ですので、ボランティアたちにとって最良のことは何であるのかといった普遍的な結論を引き出そうとする試みは、看護士と配管工をどちらも給料をもらうということだけで同様に扱うことを想定するのと同じぐらい無意味なことなのです。

独自の打開案を見出す
団体が個々に分析していかなければならない取組みに対しても、単に既成の解決法をしばしば求めがちです。最も悪いのは、自分たちの置かれている状況についての最良のアプローチ、あるいは資料を開発していく能力に対して自信がないことです。そのため、自分たちのしていることは、「正しい」と証明するために、外部からモデルを求めてしまうことになります。しかし、ボランティアマネジメントの大部分は私たち自身のまわりで起こっていることを観察し、分析することであり、そして適切に対応することなのです。

次に挙げる事項は、多くの理由で問題を表面化することになります。しかし、このことは、ボランティアプログラム審議会を形成するための別の立派な理論的根拠にもなります。手順とかフォームの開発を一人でしているとするならば、不安になるでしょう。しかし、委員会があなたと共に協議をするのであれば、その結果として生まれてくる相乗作用が、確固たる計画あるいは成果を展開することになるでしょう。

では、まず組織内部に目を向けてみましょう。
他の団体と比べ、ボランティアとの活動で上手くいっている部署はありますか。それは何故なのか調査してみましょう。
  • ある特定の年代あるいは背景をもつボランティアは、様々な活動分野で上手くいっていると思いますか。上手くいっているなら、どの様な活動で何故なのでしょうか。
  • 今年と過去のデータを比較して、変化を分析してみましょう。
  • 過去において上手くいかなかったことと、上手くいったことを比較し、アプローチにおいての共通点と差異を見つけるようにしましょう。
  • 新規参加者、長期活動者、あるいは異なった背景をもつボランティアからフィードバックを得る方法を常に見つけるようにしましょう。
次に、インプットのためにあなたの団体の外に目を向けてみましょう。促進したいと思っている項目に的を絞ってみましょう。
  • 特定の環境やサービス(老人ホームや学校など)に関係しているのか。よって、同じ活動をしている他の団体の経験は役に立つのか。
  • ボランティアの活動タイプ(ニュースレターの編集者、10代の子どもたちの指導など)に関係しているのか。よって団体のタイプに関係なく、同種の取組みをボランティアに依頼している他の団体は参考になるのか。
  • 地理的位置(伝染病の発生、ボランティア関連の記事を掲載していない地方紙など)に関係しているものなのか。よって、自分たちと同じコミュニティにある他の団体は、当該の問題に関して同様の経験をしているのか。
  • 自分たちの団体で活動しているボランティア(大学生、75歳以上の高齢者、主婦など)のタイプに関連しているのか。よって、同じような人員構成を持つ他の団体から学ぶことは何かあるのか。
あなたの団体と同種の活動を実施している競合者よりも、時には一見すると全く異なる団体からより多くを学べることもあることに注意してください。何故なら違っているからこそ、いかに物事を実施すべきかについての先入観を持つこともなく、取り入れることができることへの嬉しい驚きがあるでしょう。

あなたのご意見をお寄せください。
  • あなたの上司(あるいはメディアや、それ以外の人々)からの質問で、「標準的なボランティアに関する情報について答えを求められたものはどのようなものがありましたか。
  • どのような「比較データ」が有益であり、無益であると思いますか。また、それはどうしてですか。
  • 他の組織で実施されているボランティアプログラムの内容の情報をどのように入手しましたか。また、それをどの様に活用しましたか?

原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2003/03oct.htmlをご覧ください