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2003年8月
さらなる一歩のために:
ボランティア活動と非営利団体規模の学習
スーザン・J・エリス
ボランティアのためのオリエンテーションやトレーニングは、ボランティアプログラムが成功するかどうかの重要な要素です。しかし、ボランティアのトレーニングのみに焦点をあててしまうと、団体全体の学習を促進する機会を逸してしまうことがあります。非営利団体全体の専門性の向上が重要だと考えることは、ボランティアプログラムの地位をあげ、マネジメントチームの中で皆さん(ボランティアコーディネータ)は、貴重な役割として認識されることになります。

ボランティアに対して、しっかりした初期トレーニングや有益で継続的な学習講座を行うメリットは、すでにご承知だと思います。「生涯学習」を提供することで、ボランティアの応募を増やし、共感の維持となり、そして活動の継続へとつなげます。しかし、そこに少しビジョン(将来像)や創造性を加えると、ボランティアのみならず有給職員に対して様々な学習の機会提供をすることとなり、コミュニティにある資源と関係を持ち、位置づけをおこなうことが可能になります。

職員の専門性の向上

非営利団体が、有給職員の専門性向上の模索をする時に、ボランティアサービスを行っている団体を訪れることは通常ありません。従って、これらの組織規模の学習事業戦略にどのように貢献できるのか説明する必要があるのです。また、このことは、人事担当職員と膝を交えて話し合う根拠にもなり、より親密な協働関係を探求することにもなります。

e-Volunteerism(http://e-volunteerism.com/quarterly/03jul/03jul-otten.html)の最新号でのローラ・オッテン(Laura Otten)の記事「非営利セクターにおける人材に関する独創性」では、職員の成長ための費用の掛からないアイディアに満ちた数々の方法を提案しています。ボランティアサービスを行っている事業所が、いったい幾つの提案を実施できるのかと考えました。彼女の記事に刺激を受け、先駆けとなるものをいくつかあげてみました。

  • ボランティアと有給職員の勤務中のトレーニング、特に継続的な学習のために提言あるいは企画をしましょう。最も基本的なレベルに関しては、各々の団体に影響する最新の傾向や問題を話し合う定期的なグループディスカッションを予定に入れたり、関心のある人を招いたりしましょう。もっと掘り下げたトレーニングについては、できる限り多くのトピックスについての意見を出し合えるため聞き手と話し手の両者から成る企画立案チームを組織しましょう。その後にコミュニティから話し手を募集しましょう(このことについては後で少し述べます)
  • 各職員の専門的な学習の目標について知るために職員と面談しましょう。このことは、イワン・シェイア(Ivan Scheier)が彼の唱える「職務要因」プロセス(Building Volunteer/Staff Relationsを参照ください)における「探求」なのです。日常スペイン語を練習したり、資金調達の申請の書き方を学んだり、あるいはインターネット検索をより効果的に行うなどです。リストを作成した後に、これらに関したスキルを持つボランティアを募集し、彼らに「職員の向上」の任務にあたってもらいましょう。職員の能力を形成することにより、団体のミッションを果たす意味ある方法ではないでしょうか?
  • 企業で働く人々がボランティア活動できるようにしましょう。営利企業の社員ボランティアプログラムを高く評価し、コミュニティへの活動や社員のチームワークやスキル向上のための活動を、企業に働きかけるようにしましょう。また、経営者にもこれらの活動に参加できるようにしましょう。行政や非営利団体にとっては、有給職員にボランティア活動を勧めることは、(良いことを行いながら)費用のかからない学習となります。勤務時間内プロジェクトであれば、企業で働く人々は通常の勤務時間内でボランティア活動をすることができます。このことにより、非営利団体が必要としているスキルを向上する種類のボランティア活動を、経営者に選択してもらうことが可能となります。例えば
     *ある特定の消費者グループと、どのようにして共に活動をしていくかを教えるボランティア活動
     *ボランティア団体の職員に公共政策問題、政治的措置、地域で解決していくための戦略など
       を紹介する活動
     *企業で働く人それぞれが持っている能力を団体のためにボランティア活動に活かすことを
       経営者が認めることによる存在するスキルへの報いと認識。そして、このことが将来的な
       協働のつながりを確立します。

では、このような能力を持つボランティアの配置について、一体誰が団体の中で一番の適任者なのでしょうか? それは、みなさん(ボランティアコーディネータ)ではないでしょうか。

この様な職員研修の機会を提供することで、団体全体にとって価値あるものとして、それぞれの団体の位置づけがされることが分かっていただけたと思います。また、このことは、コミュニティにある資源を探し出す意味においてもみなさんが是非ともしなければならないことではないでしょうか。

学習指導者としての短期ボランティアの募集

教育的戦略においてボランティアたちが関わる利点は、多くの人々が短期ボランティアを望んでいる現状をいかにうまく適合するかとことです。トレーナー、講演者、職員の能力開発者などを探し出すことにより、少数であってもあらゆる分野の有識者や専門家が、極めて重要なボランティアとして作業に関わる方法を思いもよらず私たちは得ることになります。才能を共有し、活用するように求められることは自慢できることであり、活動に賛同さえすれば多くの人々は手伝うための時間を工面するでしょう。

DOVIA(ボランティアプログラムマネジャのための協会)は、毎年数回プレゼンテーションをよろこんで引き受けてくれる地域在住の専門の講演者、トレーナーの人名録を更新できるでしょう。実際、この人名録を作成するひとつの方法は、この人名録に登録するスキルを持つ企業で働く人やボランティアを各団体に2名ずつ募集してもらうように依頼することです。この「富の共有」は、もっと公的な方法でもすでに利用可能です。また、プレゼンテーションを依頼された人々にとっては、専門的な開発の別の形でもあります。

トレーニングの共同体を形成することも可能でしょう。そこでは、幾つかの団体が1年間のトレーニング計画を作り上げていきます。各協力団体にいるボランティア全員は、すべてのセッションに招かれます(すべての人が参加したいわけではありませんが)。しかし、それぞれの団体は年に1,2回のセッションの計画を実施する責任を負うだけです。この状況は労力を公平に分配するのみでなく、多くの聴衆を好むかもしれない著名な講演者を招聘することも可能になるでしょう(市長あるいは財団の理事長でさえ引き受けてくれるかもしれません)。

学習指導者としてのボランティアを募集することは、また皆さんの個人的な学習目標にとってのボーナスとなるかもしれないことを肝に銘じておきましょう。メディアとつながるテクニックを開拓したいと思っていますか? 地域のラジオ局や新聞社からアドバイザーやコーチを見出していますか?より優れた評価調査を設計する必要がありますか?草案の批評を大学の教職員にお願いしていますか?お願いする可能性は、次から次へと現れできます。これまでとは全く異なるボランティアの新しい輪が、皆さんの団体の仕事に導入されてくれば、皆さんもよりよく学ぶことになります。Win-Win-Winの関係です。

これらのことについてどのように考えますか?皆さんの学習戦略や、学習資源をコミュニティでいかに開拓しているかについてご意見ください。


原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2003/03aug.htmlをご覧ください