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2003年5月
テレビ、映画、小説の中にボランティアは登場しているのか?
スーザン・J・エリス
『7th Heaven』と呼ばれるアメリカのテレビ番組で、今週の初めに、教会が新しい屋根の資金を集めなければならないという内容のエピソードを見ました。この教会の資金集めの花形ボランティアは意地悪な年配の女性で、教区民の電話リストを使用し、(例えば、「お金を出しますか?でないと、あなたが誰と会っていたのかあなたのおつれあいにいいますよ」、などと)脅しながら寄付を無理強いていました。「ボランティア」という言葉はこの一時間の番組の中では一切使用されていませんでしたが、明らかに視聴者には、自らの経験からこの筋書きの意図が分かるようになっています。このエピソードでサービスや慈善活動に関する暗示は一体どのように受け止められたのでしょうか?

時々、メディアではボランティアに関する良い出来事をとりあげています。今週、『法と秩序:被害者編(Law & Order: Special Victims Unit)』(訳者注:NBCのテレビ番組)で連続レイプ犯をとりあげた『Futility』(無益)と呼ばれるエピソードの放映がありました。話は、レイプや家庭内暴力の犠牲者が、ボランティア・カウンセラーを含む多くの社会活動サービスから支援を受けるというもので、その中のボランティア・カウンセラーの一人はこの話の重要な人物でした。事実、主演女優の一人が、『Mt. Sinai Hospital (NYC) SAVI Program (ニューヨーク州マウントシナイ病院、Sexual Assault and Violence Intervention Program性的暴力・暴力行為介入プログラム)』の院長と共に「ツゥデイ・ショウ」(Today Show NBCのテレビ番組)に出演し、その話の内に埋め込まれているメッセージについて話しました。この番組の公式ウェブサイトは関連リンクを提供しています。 http://www.uni-television.com/svu/html/relatedlinks.htmlをご覧下さい。

1979年に、"The Mass Media Image of Volunteers"(マスコミのボランティアに対するイメージ」と題した記事を(今日のVolunteer Leadershipの前身である)Voluntary Action Leadershipに私は書きましたが、この内容は今日でもまだ該当しています。ボランティア活動は、大衆文化での不可視性・無形性、または、総体的な固定概念に陥っています(この過去の記事を読みたいのであれば、ここをクリックしてください)。統計によると、米国人口の40%以上がボランティアをしていますが、あなたのお気に入りの番組や映画の話からはそうとは気づかないでしょう。しかし、他の国々では状況が非常に異なっているとは私には思えません。

私が書いているこの最中に、北アメリカでNational Volunteer Week(全米ボランティア週間)があり、今まさにこの話題が議論されるのは時宜を得ているように思えます。またしても私が想像していたように、このボランティア週間はほとんど宣伝されることもなく、無視されています。おそらく問題は、ボランティアの活動範囲は非常に拡散しているので、一斉にボランティア活動に注目の的をあてるのは難しいのでしょう。もしかすると、ボランティアの「認識」というゴールは、サービス活動を何か特別なものだという風に見ることをやめ、生活の中に存在する自然なものとして見ていくようにすることかもしれません。

商業広告主が最近よく用いている「広告の配置・編集仕込み」(注1)的注目をボランティア活動が受けるようになればと強く望んでいます。ソーダやシリアルの銘柄のような消費者製品は、登場人物が映画のシーンで日常的に使用し、なんのコメントもありませんが、そのラベルは明らかに目に触れています。潜在意識下のメッセージとは、「かっこいい人がXを飲み、Yを食べているから、君もしよう!」です。

もしボランティアが同じようにマス・メディアの中に組み込まれていれば、どのような波及効果があるのか考えてみてください。
  • 人気のあるホームコメディーの登場人物が定期的にボランティア活動に行く途中の場面がある(ボランティアのユニフォームやTシャツを着ているとか、道具を持っている)。
  • l専門的な職業をしている人とかビジネスマンの登場人物が地域コミュニティの理事として活動していて、そのことから話が展開する。
  • 憧れを抱くような登場人物が、参加しているボランティアのイベントでステキな人に出会う
  • コミュニティサービスのプロジェクトに時折話しが及ぶ高校を舞台にした番組。
  • lある登場人物の「別の一面」がボランティアへ取り組む情熱で表現される。
  • l登場人物たちの生活のささいな出来事を扱っている昼のドラマ(連続ホームドラマ)で、献血運動や、環境センター、もしくはボランティアが働く場所でのシーンを取り入れる。(エナジャイズ社のスタッフの意見では、少なくともGeneral Hospital(総合病院、ABCの連続テレビ番組)のクォーターメイン家の一人が、病院の理事会の一員としてボランティア活動する。)

子どものTV番組や本は、家族で一緒にするボランティアを含め、ボランティア活動のことを話題にするための豊富な基盤であるべきです。私たちのウェブマスター(2人の子どもがいる)は次のように指摘しました。「ポケモンやセーラームーンのような新しい子どものスーパーヒーローは、実際、差し迫った破壊された状況から世界を救うボランティアなのよ。う〜ん、そのことで一体何が言えるのでしょうね?」

あなたが一役担う新しいメディア記録

エナジャイズのサイトの訪問者は地球全域に広がっており、年齢、好み、関心の異なった様々な人々ですので、私が見聞したことの無いフィクションにおけるボランティアの事例を、良いものも悪いものも含め持っていらっしゃるでしょう。 ですので、私はみなさんに、現在取り組んでいるフィクションにおけるボランティア活動のすべての言及の記録作成のためにご協力をお願いしたいと思います。テレビでも、映画でも、小説のなかでも(またはこま割り漫画や広告などにあるもの)でも構いません。もしこのホット・トピックに十分な反響があれば、私たちはこれらの記録を、このエナジャイズのサイトにあるCollective Wisdom(知恵の集積)の新セクションの立ち上げに使用し、長期間運営したいと思います。

これは興味を引くばかりではなく、私たちが活動していることについての一般の人々の姿勢を知る重要なバロメーターにもなります。私たちは社会にとって周縁なのか、それとも不可欠なのでしょうか?私たちのイメージは模範になる人なのか、それとも、流行を決める人なのか、はたまた、専門馬鹿なのでしょうか?フィクションの登場人物が仕事をし、家族があり、レクリエーション活動(特にスポーツ)を楽しんでいればいいのですが。おそらくいつの日にかには、これら登場人物がボランティア活動を行うことが、非常に当たり前のことになり、もう私たちの記録が必要ではなくなるでしょう。

是非ともあなたが知っているボランティアに関する「見聞」を紹介ください。


注1:product placementは「編集仕込み」と呼ばれる間接的な広告のこと
原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2003/03may.htmlをご覧ください