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2003年2月
資金を使うときにも影響ある行動を
スーザン・J・エリス
マーク テイクフマン(Mark Takefman)は、コミュニティサービスやボランティアプログラムにおける「社会的基準要素」についてのハンドブックを執筆中です。数週間前に、その彼から、示唆に富んだEメールを受け取りました。そこで問題提起されていたのは、社会的責任のある組織は、日ごろ自身が発している言動どおりの消費行動が実践できているかどうか、というものでした。

私の住むニューヨーク州オツッーゴ郡のレザーストキングプロミス=Leatherstocking's Promise(※1)のコミュニティサービス実施チームのメンバーとして、私は"Let's Make A Difference Day"(ボランティアデイ※2)のイベントに取り組みました。2002年10月26日に、17のグループが州の各地で様々な活動をくりひろげ、夕方には一堂に集いました。 参加者の識別と各グループのつながりを深めるため、それぞれのグループにイベントのロゴをつけたTシャツ、コットンのショッピングバッグ、野球帽を配ることになりましたが、これらすべては、活動促進にはふさわしいものばかりだったのです。しかし、ちょっと待てください。これらのものを作るのに使ったコットンは労働搾取をしている工場の労力あるいは奴隷を使っている外国で大量の農薬を使用して育てられたもの。布地はダイオキシンを出す化学物質であるクローリンで漂白されたのものです。たぶん1個1セントの労賃で製品となったのでしょう。そこで、私はこれらの活動促進グッズを注文する前に、こういったグッズを我々が使うことは世の中のためになっているのだろうかと私の属チーム員に聞いてみました。

そこで私は、チームのみんなに、アメリカで無農薬栽培した有機コットンを使っていて、クローリンで漂白したものでなく、アメリカで縫製したものにしようと提案しました。まあ、なんとか皆は賛成してくれましたが、準備のために急いでいたこともあり、(チーム員にとっては)完全にその議論に固執するほど重要なではなかったのです。私個人としては、このようになったことに関してとても恥ずかしく思い、今後はこのようなことがあれば、もっとしっかり調整しようと思っています。

そこでスーザン、貴女の意見を聞きたいのです。私たちは真剣に活動をしようと考えているのですから、活動で使う方法や材料のことも考慮すべきではないでしょうか?今回の出来事で、医学での名言を思いだしましたよ。「手術は成功しましたが、患者は死亡しました」

マークはアメリカの一般的な消費者について述べていますが、確かに彼が提起した問題はすべての先進諸国で見られることです。

非営利活動をしている人々は、営利企業の社会・環境に関連する行為にはしばしば批判的です。しかし、私たちは、私たち自身の社会的責任の度合いをこれまでにきちんと評価してきたでしょうか?その商品の製造の全体的な背景を考えることなく、値段が一番安いからという理由だけで購入していないでしょうか?

これは、ボランティアプログラムとも直結している話です。その名が示すとおり自発的に進んで行動するボランティアの関心がこの世の中をよくしたいならば、ボランティアは環境的に安全であり、かつ労働搾取によって作られていない商品を積極的に購入する活動を展開している組織の運動を支援すべきではないでしょうか。実際、社会の基準にもっとも適した商品を探しだそうとしている組織の考え方を広めることは、その組織のウリになるでしょう。

ボランティアへの感謝・認知のためのギフトを購入するときの私たちの選択について考えてみましょう。Tシャツとかトートバックなど最も一般的な販促品の中には、ボランティアが関心をよせがちな問題 (児童労働、公害)を、実のところ永続させているものがあるかもしれません。このことは、マークも言及しています。しかし、一番の問題となるのは価格なのです(ボランティアプログラムでかなりのお金をかけているところがあるとは思えませんから)。

そこで、製品ラベルを注意して見るようにしましょう。製造の場所はどこか?リサイクルマークと省エネタグな、どのマークがついているのか?ボランティアへの感謝商品を扱っているメーカーは社会的責任のある商品情報を堂々と見せていけばいいと思います。

独創的にするのであれば、商品購入の際、これまで以上に動いてみましょう。ボランティアが気に入ってくれるかどうかだけでなく、お金がよい結果をもたらすことに使われたことを知って喜んでくれるようなギフトを見つけるのです。たとえば、テンサウザンドビレッジ(Ten Thousand Villages 1万人の村―http://www.villages.ca/)は、開発途上国のアーティストたちが手工業品の販売や話をすることで、彼らに払われるべき対価を支払うようにしている組織ですが、そのお店で買ってみましょう。北米などにはこのように購買の選択肢を広げているお店が増えつつあります。サーブ・インターナショナル(SERRV International http://www.serrv.org/) やイコール・エクスチェンジ(Equal Exchange http://www.equalexchange.com/) あるいは、フェアトレード協会(Fair Trade Federation)のホームページ—http://www.fairtradefederation.com/index.htmlにリストされている会社もその中の一部です。

さらに、出来る限り近隣地域で作られた商品を買うようにしましょう。多くのコミュニティーには、年長者の技術者組合あるいは地元のアーティストが自分たちの作品を売る小売店があるものです。また、休暇中には、NPO、町内会、宗教組織などが実施している手芸品やギフトの販売に注目してみましょう。あなたが買う多くのものは、新たな運動を支援する資金集めの促進となっていくことでしょう。子どもたちの芸術プログラムやシェルター作業所からボランティアのためのギフトを依頼することもできるでしょう(ただ、依頼したギフトが適正な過程を経て製造されたものかどうかの確認は必要です)。

良心的な買物をしようとするのであれば、ボランティアへの感謝のギフトに短い手紙をつけ、そこにどこでその商品を買い、使ったお金が何の役に立つのかを説明しましょう。喜んでもらえるユニークな商品を選ぶだけではありません。「私は何もいりませんよ」と言うボランティアもその感謝の商品が他の活動を応援していることを知れば、喜んでくれるにちがいありません。

マーク、問題提起をしていただき、さらにここで紹介することを許可してくださって感謝しています。社会的基準要素に関するハンドブック(今年の後半 に発行される予定)を楽しみに待っています。マークに直接連絡をとりたい場合は、彼のEメールアドレスtakefman@telenet.netにメールしてください。

このトピックスについてご意見ください。

  • 社会的責任感は、ボランティアプログラムマネジメントの専門職に就いている人には当然備わっているべきだと思われますか?
  • フェアトレードの商品、あるいは斬新的なギフトに関するアイディアのある調達先や情報源を何か知っていますか?紹介してください!


(訳者注)
(※1)オツッーゴ郡の青少年のための連合。5つの展望=promiseを活動の基本に、それを実施する5つのチームを構成している。コミュニティーサービスチームはそのうちのひとつ
(※2)アメリカではある決められた一日、全国各地でボランティアを行う日「Make a Difference Day」を設けている)

原文はhttp://www.energizeinc.com/hot/2003/03feb.htmlをご覧ください