| 先月、サイバースペースのあちこちで英国ガーディアン紙のニック・カーター氏による最近の論説「余暇と才能の隠れたコスト:する価値のある仕事なら、ボランティアなしでする価値がある」を議論するEメールが飛び交いました(http://society.guardian.co.uk/comment/story/o,7884,712035,00.html)。技術もない善意あふれる人々が、行政を問題から救おうとしているが、手助けというより邪魔をしていると、ボランティア活動について相も変わらず不愉快な意見をカーター氏は持ち続けています。
さまざまなフォーラムで多くの人たちが意見を投じました。(良いコメントはARNOVA−Land
CyberVPMのアーカイブをご覧下さい。)「こんな筆者には非常に腹が立って気持ちがおさまらない」という意見もあれば「こんな筆者に私たちの時間をさいたり注目したりするのはもったいない」という意見もありさまざまでした。その中で、少しであったかもしれませんが洞察に満ちた意見と、ひどい意見の見分けのついた人はほんのわずかで、蔑視することが圧倒的なものとなりました。この出来事のおかげで私は、もはやニュースでなくなってしまったものを蒸し返すというのではなく、ボランティア活動の分野にいる私たちが一般的な批判にどう対処すべきかに思いを巡らせることになりました。
批判や私たちの分野で公にされた率直な意見に対する反応は、4つの回答のカテゴリーに落ち着くようです。
・ なぜ彼らは私たちを好きでないのか。
・ わざわざ反応することもない。(「忙しくて回答できない」とも密接に関係している)
・ その意見には憤慨している。だから、発言者を非難する。
・ 反論しよう!
私たちが個人的に批判されたときには、私たちが知っている飛び切りすてきなボランティアのエピソードをつけて、この種の問題に返答しているのが一般的ではないでしょうか(あなたの経験とどのぐらい違いがありますか?)。
一般の人々に私たちのことを考えてもらいたいと提言する者として、ついつい作り話や先入観と根拠あることを区別せず、全ての意見に身構えて反論してしまいます。私たちは「愚痴っぽい」といって、責められることがよくあります。それは、そういった輝かしいエピソード以外には、思慮深い別の考えを提供することもなく、「あなたは間違っている」ということに焦点を絞っているからではないでしょうか。
私たちの活動の分野が批判にどう対処するかについて、何よりも苛立たしいことが二つあります。それは事なかれ主義でいることと、裏で陰口をたたく人々を産んでいるということです。事なかれ主義者というのは、何事にも顧慮しません。事なかれ主義者たちは自分の組織以外のことを意識することはまれであるか、否定的なコメントを読んでも、決して反応することはありません。かなり長い討議になると、他者を育てるはずのフォーラムで意見を表明するより、むしろ(ボランティア活動者のメーリングリスト上や、会議の場で)お互いに不平を言い合うことになってしまうことがよくあります。一般的に、ボランティア活動実践者は波風を立てることは好みません。これまでの歩みがパイオニアや行動主義者によるものであった私たちの分野にとっては、これは皮肉なことではありませんか。ひとつの職業は何かを象徴するものでなければならないでしょうし、そのメンバーはその職業を代表していなければなりません。
私たちの職業は、対立を伴うやっかいな分野なのです。「誠実なる反対派勢力」のような存在を、私たちは時々忘れています。そして私たちの仕事が非常に多岐にわたっており、善良な人たちが同意できないグレーゾーンがたくさんあるということもです。私たちの分野に対するもっと一般的な意見をご覧になりたい方は、情報源のトレンドと課題カテゴリー(Trends and Issues category)の中のジェイニー クラヴェンのアンチ・メッセージ(Jayne Craven's anti
message)リストをクリックして下さい。
では私たちに何が出来るのでしょうか?
本当の問題を認識する 素直になりましょう。ひどいボランティア活動は他にもまだたくさんあります。実際、ボランティアを食い物にして、ひどい待遇をし、ボランティアプログラムマネジャーの仕事を評価しない組織があります。公共業務に必要とされている適切な資金を使う変わりに、ボランティアを当てにしている政治家がいれば、行政もあります。不適切な理由で雇われたり、労働条件の水準が低くいということだけで雇われている同僚たちもいます。
私たちは、これらの問題を指摘している批判する人たちの意見を認めることができるようになるべきではないでしょうか。つまり変化の必要性を知ろうとして、他者を待ってはいけません。ひどいボランティアの実態を積極的に明るみに出すことは、すべての人のためになるでしょう。私は以前、公の場でボランティアに関する極めてひどい発言や行動があった場合にはかならず、AVAが「無礼で賞」を発表すべきだと提案しました。AVAは、自分たちにはこの提案は適当でないと感じたかもしれませんが、この概念は他の分野で応用されて効果を上げました。
組織内の意識を引き上げる 個別に私たちが成し得るのは、仕事で秀でることです。事実、それは相当な業績です。しかし、私たち自身の組織内で「しっかり育てる」ことについて、もっとスマートになることです。すなわち、幹部職員、理事会そして資金提供者自らがボランティアの有用性をつたえる主唱者になることです。 効果的に進めることができるならば、ボランティア活動の効果を強く打ち出すためには、私たちが首尾一貫したスポークスマンになる必要があります。これの意味するところは、ボランティアに関するデータだけでなく、その業績について報告するということです。そして、ひろく知ってもらうためのイベントを大きな効果を公表する機会へと変えていくことであり、最高のボランティアを募集し誰の目にもとまるようにしておくことです。
外部の意識を動かす さらに、軽いニュースでなく硬派なニュースに焦点を置いたメディアに広報を送る必要があります。95才のボランティアを表彰するのは確かにすばらしいことです。しかし、広報する価値がもっとあるのは、昨年学校から落ちこぼれそうだったにもかかわらず、ボランティア家庭教師のおかげで大学の奨学金を勝ち取った10代の若者5人に関する記事です。私たちが現実的なニュースを発信し始めると、私たちの仕事に対する他の人々の考えにもその効果は及びます。今のところ、一般の人々やレポーターのほとんどは、新しいボランティア募集のときかパーティ(つまり、証明書を手に入れ微笑んでいる人々が写真に納まっているいつもながらの表彰イベントです)を開くときしか、私たちのことを耳にしないということを、心しておきましょう。
私たちの専門的なネットワークのもとで活動しよう 専門的なネットワークの中で最も重要なことの一つは、特に地方、そして国や州レベルでは、ネットワークが後援を申し出てくれることです。あなたの雇用者の評判を危うくするかもしれませんが、個別に活動するよりむしろ専門的なネットワークを利用すれば、市民活動の責任を分け合うことができます。報道機関に対しても、専門組織による正式な対応は、一人の見解よりも多くの影響力を持ちます。役人やメディアに手紙をおくることのできる市民問題委員会があれば、世論を形成することも可能です。しかし、対応の仕掛けは迅速でなければなりません。どう対応すべきかを何週間も考えていては、効果的な対処のチャンスを完全に逃すことになります。公に意見を求められた場合に備えて、迅速な回答の基本となる、筋の通った信条を展開できるようにしておくべきでしょう。
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